こんにちは。はじめまして。
先日の総務担当ツツミに続きまして、第3のウィルコムXとして登場することになりました、アベです。現在入社2年目、ウィルコムの基地局開発担当のお仕事をさせていただいています。
ん?基地局開発担当ってアンテナ王子クニノブと何が違うの?って思われた方もいるかもしれませんが、ざっくり簡単に言うならば、アベの仕事は基地局を開発し作り上げること、クニノブの仕事は以前の記事「WILLCOM CORE(ウィルコムコア)の基地局、ただいま準備中! byアンテナ部隊」にもありましたが、作り上げられた基地局を設置してエリアを広げていくことになります。とは言え、同じ基地局を扱っているお仕事ですから、協力することも多々あります。
さて、改めましてアベのしているお仕事についてお話しさせていただきます。
アベは第一技術開発部という部署で基地局の開発を行っているのですが、最近の基地局開発といえば、もちろんWILLCOM CORE XGP基地局の開発です!
4月27日からWILLCOM CORE(ウィルコムコア) XGP エリア限定サービスが始まっていますが、この6月からは第2段階ということで、最近ではメディアのかたがたにお貸し出ししたXGP専用データ通信カードを利用した記事も増えてきましたね~。ご好評いただいている記事も多く嬉しい限りですが、よりよい正式サービスに向けてさらなる調整・チューニングが続いています。
アベも近ごろは実際にノートパソコンにXGP専用データ通信カードを挿して、あっちに行ってはデータを取り、こっちに行ってはサンプルを集め、という作業を実施したりしています。クニノブが前回、「WILLCOM CORE XGPエリア調査」について書いた記事では北関東のエリア調査を紹介していましたが、都内のサービスエリア内でも、随時調査を行っています。
では、その調査のお話の前に、WILLCOM CORE XGPに関する技術的な話題を少し。
データ通信で情報をやりとりする場合、基地局やデータ通信カードは電波状況などに応じて、「64QAM」「32QAM」「16QAM」「8PSK」「QPSK」「BPSK」といった変調方式を随時切り替えながら通信を行っていますが、一般的には前者のほうが一度に送ることのできるデータ量は多く、後者のほうがエラーに強い方式だといわれています。
ウィルコムのPHS高度化通信規格「W-OAM(ダブリュー・オー・エー・エム)」でも、既に「64QAM」までの変調方式に対応していますので、ご存知のかたも多いかもしれませんね。
そして、WILLCOM CORE XGPの特徴の一つに「最大256QAMの変調方式」というものがあります。この256QAM、一度に送ることのできるデータは多いのですが、ちょっとエラーには弱いのです。
安定したデータ通信を行うためには、一度に送ることのできるデータが多いけどちょっとエラーに弱い「256QAM」から、一度に送ることのできるデータはちょっと少ないけどエラーに強い「BPSK」までの変調方式の切り替えが適切に行われる必要があるわけです。
もっとおおまかに乱暴に言ってしまえば、「電波がいいときには256QAMで通信するべきだけど、電波が悪くなったのに無理やり256QAMで通信しててもエラーになっちゃっていいことはない」ということになります。
現在エリア限定サービス中のWILLCOM CORE XGPでも、この変調方式切り替えが適切に行われているかどうかの調査は行っています。具体的には、エリア内某所で一つの基地局から少しずつ距離をとりながらスループット(通信回線の単位時間あたりの実効転送量)測定を行います。100mほど進んでは測定し、また距離を取っては測定し、の繰り返しで地道な作業が続きます。変調方式の切り替えがうまくいき、256QAMがバシッと決まると通信が安定して、十数Mbps程度の速度が実際に出ています。
※画像をクリックすると拡大表示されます
またある時は移動時の測定をするため、データを流しながら都心の街中を延べ数km歩きまわりました。
ノートパソコンを開いて持ったまま歩いているので最初は少し恥ずかしかったんですが・・・人間、慣れれば慣れるもので、今はもう平気です。はたから見たらちょっとアヤシイ人かもしれませんが......。
WILLCOM CORE XGPの基地局開発はこれ以外にも屋内での試験などもあり、数ヵ月前はアベも長期出張をして、窓のない試験室でWILLCOM CORE XGP基地局と向き合う日々でしたが、今回は、ごく最近の話として実際のフィールドでの調査を中心に紹介させていただきました。
そんなわけで、2009年10月のWILLCOM CORE XGP本格サービス開始のためにまだまだアベもがんばります!皆さまぜひWILLCOM CORE XGPを楽しみにしていてください。
そして、次のウィルコムXはどうなるのかもお楽しみに。それでは~
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